純粋恋愛ーpuer loveー
~春のおとずれ~
春。

いつもより早めに目がさめた。
「んっ・・・っしょっと。」

ベットから起き上がり、洗面台に行った。


「そういえば・・・。」
今日は始業式だった。
顔を洗って歯を磨いていつもより髪をとかし、アレンジをした。
「よしっ」
気に入っているカラフルなシュシュを最後につけて終わり。
編みこみで、サイドに髪の毛をくくった。
なれないヘアアレンジで時間をくったのか、
時計の針は8:10をさしていた。

フルーツヨーグルトとパンを牛乳で流し込んだ。


ガチャッ・・・バタン

何も言わず家を出た。猛ダッシュだ。

学校にはギリギリセーフ。
「おはよーーーっ」
1年のときに仲がよかった唯だった。

「おはよ。ねー、どこのクラス?」
急いできたためクラス表を見てこなかったのだ。

「2-2!一緒だよっ」
「一緒かぁ、よかった。」
「おぅよっ」
二人でそのあと世間話をしながら2組の教室に向かった。

ガラッ


「・・・え?」
目の前に尾川 孔(おがわ こう)がいた。
「おっ濱田じゃんっ一緒かよ。よろしくなーーー」
そういうと、尾川は二カッと笑った。

はぁ・・・こいつか。
苦手なんだよなぁー・・・




キーンコーンカーンコーンキーンコー・・・



始業式が始まった。
実につまらないものだった。
こんなものに意味はあるのか・・・
と、そんなことを考えて始業式を過ごした。

そんあと少しだけクラスで顔合わせだ。
となりとなり――――――――・・・・
息をのんだ。
「マジかよ・・・・。」
まさかの尾川だ。

尾川はまた「よろしくーーー」と、
いつ☆がでてもおかしくないくらいの
挨拶をした。


私はドMは嫌いだ。
なんか・・・っぽいじゃん?
はぁ・・・。
こんな席でやっていけんのかなぁ・・・?
そんなことを考えていたら・・・


尾川がこっちを見て、少し笑った気がした。

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