純粋恋愛ーpuer loveー
~揺れる~

「尾川・・・・・。」


自分でも気づいていた。
尾川を拒否出来ない理由が自分でも、はっきりとわかっていた・・・



「濱田、聞け」

尾川は私がトキめいてしまった真剣なあの瞳で私を見た。
けれど、今更話すことなんて・・・・


「嫌」


キッパリと切ってやった。



・・・だけど・・・・・


ドッ


「いたっ・・・っ」


尾川が私を壁に押し付けた。



「濱田、聞け」


「嫌」


「聞け」


「嫌」


「聞け」


「嫌」


「聞けって」


「・・・」


「おい、濱田・・・」




「嫌って言ってるでしょ!!」
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