お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~
「そこ、心臓……だよね?」
弱々しく問う自分の声を聞きながら
あぁ、そうだったんだ、と納得した。
ずっとアキに感じていた、“何かを隠している”という感覚の、ひとつはきっとこれだったんだ。
時々かいま見える、寂しそうな影も。
あきらめに似た、潔さも。
弱さを隠すような、強さも。
普通の人とは何かが違うって、ずっと感じてた。
――『この世に生まれてきて、今日も生きてて。
すげー幸せなことじゃん』
やっとわかった、あの言葉の意味。