お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~
「……アキ?」
「あ……いや、わりぃ」
数回パチパチと瞬きして、アキがぎこちなく答える。
「ちょっと寝ぼけてた……」
ごまかされてる。直感的に、そう思った。
これが女の勘ってヤツなのかもしれない。
鼓動が、急にせわしなくなる。
黒いモヤが胸に広がる。
“リコ”
それって、もしかして――
「アキの好きな子の名前?」
考えるよりも早く、言葉が口からこぼれ落ちた。