お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~
足を踏ん張って、全体重をかけるように右肩でドアを押すあたし。
アキはあたしの頭の上あたりに両手をつき、力を加える。
背中に体温を感じるほどの近さ。
思わずドキッとした。
て、こらこらっ。今はトキめくような場面じゃないだろ!
気持ちを引き締め、全開パワーで押しまくっていると。
――ズズッ…。
重い音とともに、ドアのむこうに積まれたベッドやら棚が動いた。
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