俺様彼氏と純粋彼女


「よぉーし。
数学の参考書はこのくらいでいっかな?」

-ガタン-
「キャッ!?」
ここは旧図書室……。
なにがでてもおかしくない。
「あれ…?
小倉………?」
黒木くんが眠そうな目をこじ開けてこっちに来る。
奥の本棚の陰で寝ていたのだろう。
「黒木くん…?
寝てたの……?」
私は黒木くんに聞いた。
「あぁ……。
ここ、誰もこないから結構寝られんだよ。」
「もしかして…黒木くんもここの場所好き…?」

「ん?好き。穴場だよな。この旧図書室。」
「私もね?この旧図書室好きなの!あんまり人来ないから…。
落ち着くし勉強とかに集中したいときなんかいいと思ってるんだ!」

…あ…私…つい…
私はエヘ っと笑ってみせた。



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