【完】─片思い─
「…あたし、なにも言ってないし」
ってか、なんであたしってわかったんだろう…?
久しぶりに…声を聞いたな。
しばらく、あたしはボーッとしていた。
何も考えないで、ただ、ベッドに寝っ転がっていた。
「姉貴ー飯ー」
「…ん」
気づいたら、六時半で、夕飯の時間になっていた。
母が帰ってきていて、あたしは静かに椅子に座る。
「和、バイトはどう?」
「…先輩もいるし、やりやすいよ」
「母さん、明日から家に帰って来れないの」
「…は?」
なに、それ…。