【完】─片思い─

「やべっ。授業終わってんじゃん…」

「…優輝、お願いがあるの」

「ん?」

「…和が、一瀬くんと別れるまで…あたしと一緒にいて!」

「…わかった」

俺は、紗季の頭を優しく撫でた。

「紗季…帰ろうか」

紗季は、小さく、頷いた。


もしも…


あの時──


俺が、溺れてる稲実を助けた後…稲実のそばにいたら、



稲実は、まだ俺を好きでいてくれただろうか。



< 200 / 342 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop