あなたの瞳
あれは、中学二年の秋頃だった。
その日はバスケ部の練習は休みで、私は家で寛いでいた。




―優姫は、今日新とデートするって楽しそうに話してたな。楽しんでるかな?―


そんなことを思ってた。
まさか、あんなことが起こるなんて、思ってもみなかった。







「直!!早く来て!」


階下から母親の呼ぶ声。
その声がやけに緊迫していたので、慌てて階段を降りる。




―何かしたっけ?―





「お母さん!どうしたの?」

「新君が………車にはねられたって!!」
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