夢幻泡影 ムゲンボウヨウ
1 * 幻想的物語
朝起きると同じ風景。
同じパジャマで髪はくしゃくしゃ。
私は…何してんだろ?
自分汚い。
自分どうなってるの……


「おはよう、水無月さん。最近は眠れる?」


勢いよくカーテンを開けて、
私の気分を切り替えさせようとするナース。

軽い愛想笑いをしてから、
ベッドへ横に倒れた。

ナースは点滴の確認をして、
入れ物を取り替えていく。
点滴の針が痛くて、最初はあまり動けなかった。

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