何度でも

近付きたくて



それから先は記憶に無い

俺たち3年は授業数の関係で
始業式の日に授業がある
午前で終わりだが
数学も全ての授業

まったく集中できなかった

気付いたら横にいる千倉を
見てしまっている自分がいて
それがほんとに嫌だった

気付いたら下校で要は
女子に囲まれて話してたから
先に1人で帰った

『千倉 悠浬か…』

俺は夕焼けで綺麗に空を見てつぶやく

パシャ

静かにその空を携帯におさめた

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