雷神の化身【完】


――
―――
――――…



帰り道

今日は帰るのが遅くなった。



「タクヤー。もう暗いぞ!お前が“ほしゅう”とやらになるからだろう!」


「黙れよ。」



フヨフヨと浮いているライを睨んだ。



月明かりが照らす道を
走り抜けようとすると


「―――…?」



まただ。

また変な感じがする。





「――!タクヤ!これは【妖】の気配だ!」


「そーいうことは早く言え!」




ライの言葉を聞いて
俺は走り出した。



あの公園……
絶対あの公園だろ!






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