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巡は行き慣れたショッピングモールで服や香水、マニキュアなどを見ながらうきうきとスキップをした。

最近何だかんだaucとしての活動が入っていたので、こうしてゆっくりと買い物を楽しむのは久しぶりだ。

自分のペースで買い物を楽しみたい巡は、誰かと一緒に来るよりも一人で店を回るのが好きだった。お一人様最高である。

「んー、これも可愛いしな…、でも、こっちも…」

夏物の服を手に取りながらひとりぶつぶつと店の中を右往左往する。何時間でも居られる気がした。


何着か買ったところで店を出ると、見知った顔を見つけた。

そわそわと落ち着かない様子で、ショッピングモール内の大きな木の下で時計を気にしている。ワックスで立たせた髪。きょろきょろと落ち着かない大きな瞳。間違いない。

「五月女先輩…?」

そう、同じaucに所属する、五月女良祐の姿だった。




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