ワケアリ夫婦っ!!

「あ、ここまででいいよ。荷物、ありがと」
「ん」
駅の近くまで送ってもらって、持ってもらっていた荷物を受けとる。
「……お、重い……」
しかし、煌星が持っていたときはそれほどおっきく見えなかったのに。………煌星よりチビのあたしが持つと、で……でかい……。
「ぶっ、転ぶなよ?」
「……ちょっと、笑わないでよ。これでも必死なの!!」
「ハイハイ。なんか不安だから、お前んちまで手伝ってやろうか?」
「……だ……大丈夫。そこまでお世話になれないし。今日はありがと!! また、バイトの日ねっ」
「おぅ、気ぃつけて帰れ」
少し不安そうにあたしを見ている煌星に手を振って、あたしはすぐ近くの駅に向かって歩き出した。
この時、煌星はあたしにとってほんとにいいバイト仲間として、友達として。
特別な感情なんて、抱いていなかった。
……煌星は、いつからあたしをみていたの?
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