ワケアリ夫婦っ!!
もちろん、俺が直接煌星に会いに行くことを、許可してくれる気はない。
だが、無理矢理にでも俺を止めようという感じにも見えない。
………一体?
不思議そうな顔をする俺を見て、ハァとため息をする中津。
「不本意ですが。仕方ありませんね」
「え?」
「奈央さんには"借り"がありますから」
「借り……って、どういう」
ちゃんとした意図も教えてくれず、訳の分からないことを言い始める中津に俺は引っ張られる。
「行きますよ、日向さん」
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