ベンニ

第4節

あの日以来、ウ゛ォルフィはほぼ毎日ベンニを訪ねていた。




心の中で、ベンニはウ゛ォルフィを兄のように慕うようになっていた。




二人は、ベンニの母がいない時、大抵の場合ベンニの部屋で過ごしたが、彼女が仕事にいかず家にいる時は家の近くにある小さな林で過ごした。


ウ゛ォルフィといるとベンニは自分自身であることができていた。
二人の趣味は何から何まで同じだったので、一緒にいても飽きることがなかった。
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