ベンニ
ベンニは夏休みの間に急速に背が伸び、ウ゛ォルフィを完全に越してしまっていた。彼はいつも食欲がなかったので、食事は一日に多くて二回ほどしかとらなかった。



森の湖で泳ぐことが最近の彼の日課になっていた。



ほっそりとした体をあらわにし、ベンニは湖に飛び込み、ウ゛ォルフィはそんな彼をじっと微笑ましく眺めていた。



ベンニは一心不乱にただ泳いだ。そうすれば、嫌なことをすべて忘れることができた。泳がない時、彼は深くもぐり、息を止めた。できるだけ長く。




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