ベンニ
ベンニは木箱の中を眺めているだけで、なぜか胸がしめつけられるように感じ、そんな自分に苛立っていた。



乱暴に木箱を下に置くと、ベンニはかつてのように床に横になり、天井をぼんやりと眺めた。
< 36 / 79 >

この作品をシェア

pagetop