『K』
だけど、もう辛い思いしたくないから。。

『これでいいんだと思う』

私はそれだけ言った。

そして一人、部屋に戻る。

ただのカップルが別れるなら簡単なことだけど、今私のお腹の中には二人の赤ちゃんがいる。

いろいろ考えた。

将来、パパがいないと困るんぢゃないか、とか。

だけど、私は一人でも育てられる気持ちの方が強かった。

もちろん、優太を嫌いになったわけぢゃない。

むしろ大好き。。

だけど、許せない事もあるんだ。

もし私があの時、ケータイを見なかったら?

幸せのままだった。。?
違う、きっと優太だって辛かったはず。。

これでいいんだ。。

これで。。

(ママね、一人でも二人分、愛をいっぱい注ぐからね)



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