この涙が落ちるとき
「菜花……」
ではなく、姉ちゃんがいた。
「そうだよねー。菜花の方が可愛いもんねー。どうせ私の方が可愛くないもんねー」
すねた。
すねたよこの人。
ってか、隣に谷島さんいるし。
「渉…。安土さんの弟に手出したの?ダメだろ」
手出されてませんが…。
「桃さんの弟って知んなかったんだよ」
いや、知ってたほうが、俺は手出されてたと思うけど。
「なんで。こんな珍しい名字なのに一緒ってことは、姉弟しか限らないじゃん」
うん、それはないよね。