心友。~友達の彼氏をスキになった。~
「そうか? マリアも優しいやろ」
「優しいけど、ときどきビックリするほど残酷やで。は、容赦ないわ」
そう言って目を伏せた悟の横顔は、自嘲に満ちた哀しい色をしていた。
どんなに振り払おうとしても、さっきのマリアのキスが頭から離れない。
紅潮したマリアの顔――
自分以外の男が彼女の柔らかい唇を奪っていた。
そしてマリアはそれを許した…。
湧き上がる感情の波をやり過ごそうとして叶わずに、悟は溺れていく。