龍馬、時々女子高生。
「誰だろう?このステージの大きさからして、結構有名人ぽくない?」

「そうね、これだけマスコミも来てるし大物かもね」


期待に胸を踊らせていると、私達が来た道と逆の方向から突如声がした。


「だれかー!そいつ捕まえてぇえーっ」

ものすごい形相でバタバタと走るオバサン。

の前にはブランドもののバッグを抱えて、必死に逃げるオッサンがいた。


スリだ!


と思った瞬間、私の近くに居たひ弱そうなオジサンが…

「でやっ」

と言って、スリのオッサンに決死のタックルをかました。


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