龍馬、時々女子高生。
登校すると学校中が龍馬の話題一色。

私も廊下のあちこちで指をさされた。

龍馬との距離を伺っていたクラスのみんなは、これを機会に一斉に話しかけ始めた。


「ニュース見たよ。すごいね、龍馬君！」

「テスト１位とるなんて根性あるよね～」

「やー、実はお前の事オモシロイ奴だと思ってたんだよねぇ」

「アイシャドーは青系の方が似合うんじゃない？」



龍馬の女装が校長公認となった今、散々批判していた教師陣は何も言えなくなっていた。

テレビや新聞の影響は大きく、波紋は様々な形で出てきた。

全国各地はもちろん、海外からもファンレターが届いた。

それだけにとどまらず、新宿２丁目からの熱いラブコールに、バラエティー番組の出演依頼まで来ていたそうだ。


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