恋愛中!!! ㊤巻
“好き”なんて口で言う必要ない。



付き合ってんだし、メールで言いまくってるし、今さら面と向かって“好き”なんて照れくさい。



でもそれを大好きな人が望むのならば何度だって伝えたい。



「梨花。」



「ん?」



「好き。大好き。」



「ん。」



包み込んだままの梨花の右手に指を絡め、その細い指に嵌まる指輪をクルクルと弄んだ俺は、はにかみながらもニッコリと満面の笑みを浮かべる梨花の唇に、再び、チュッとキスを落とした。



「梨花。」



「ん?」



「幸せ?」



「うん!」



「じゃ、約束。」



「なにを?」



「ん?」



そして、そのまま小指に小指を絡め、左手の薬指を優しく撫でると、キョトンと小首を傾げる梨花の耳元に唇を寄せた。





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