君を想うとⅢ~True love~


「いや~その肉食な性格は、さすがだな。
嫌いじゃねぇよ、そういうトコ。」


「ありがと。
だけどどうせなら“好きだ”って言ってくれた方が嬉しいんだけど。」


「…は?なんなんだよ、その論理!!
もしかして……俺、すげぇのに好かれちまった??」


「バカね、今さら気づいたの?
しつこさならセンパイには負けないわ。あたしはどこまでだってセンパイを追いかけてやるわよ。」







そう。
だって…あたしには一発逆転ホームランしか残されてないんだもん。

チャンスとタイミングがやってくるまで、しつこく待たなきゃ目の前にいるオトコは手に入らない。


あたしにも一発逆転できるチャンスが絶対にある。
そこまで…諦めてたまるもんですか!!
10年来の片想い、甘くみるんじゃないわよ!!!!







「とにかく…
あたしはセンパイが好き。この片想いをやめるつもりもなければ、諦めるつもりもないから。以上!!」






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