君を想うとⅢ~True love~




窓の外には青い海。
波間に漂うのはカモメ達。




抱き合う俺達の周りには“やれやれ”という顔をして微笑みあう藤堂夫妻と少しムッとした顔をして俺を睨みつける、クソガキ仁。





ヤバイ。
俺はどうしてこのぬくもりと離れることが出来ていたんだろう。





いとしい。




抱き合えば抱き合うほど
高宮の息遣いを感じれば感じるほどに苦しくて、
胸の奥が甘い痛みに囚われていく。






ねぇ、高宮。
キミは許してくれるかな。





最後の最後ですれ違いを繰り返して、
勘違いしてキミを傷つけていた、この俺を。





「好きだ…
好きだよ?高宮。
だから…奪っていい??
君の…ココロもカラダも、丸ごと全部。」





そう呟くと高宮の肩がピクリと小さく揺れた。




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