こねたぼっくす
「はい、廉。コーンポタージュ」
「あ、ありがと。果恵は食べてきたの?」
「もちろん、早く食べてよね」
「んー」
クロワッサンをコーンポタージュで流し込む。
はあ…結局このパターンなんだよな。
「鞄持ってくるからちゃんと口動かしてよね!」
「むお…」
「なんかあんたと果恵ちゃん、夫婦みたいねー」
「んくっ…、夫婦とか勘弁して」
「何言ってんのよ、昔から世話になってるくせに!」
そうなんだけどさ…。
小学校のときは朝起きれなくて果恵が起こしに来てくれたり…
それが日常茶飯事だったからなぁ。
「…ご馳走さま」
「ん、」
「廉ー食べたら早く歯磨きしてきて!」
「はいはい」
俺的に奥さんって言うより、母親なんだけど。
歯磨きして2人で家を出る。
…美華ちゃんと斗真に、なんて言おう。
いや、おめでとうって言わなきゃ。
笑顔で言って…それで、それで
――諦め、なきゃ。
ぎゅうっと、手を掴まれた。
「…果恵?」
「…泣きたくなったら、あたしが一緒に泣いてあげる」
「…うん、ありがと」
さあ一緒に、歩き始めようか。