その涙も俺のもの
―何だ?


代わりに俺の右手に温もりを感じた。



その温もりを握り、俺らは夜の道を歩き出した。


美優の家に着きキスを交わして俺は美優に背を向けた。




「…帰りたくなかったな」




そう美優つぶやいたのを、


俺は気分が良すぎて全く聞いていなかった。




今日はこうでも、

俺と美優が先に進めるのはまだ先かな?


なんてのも思っていた…


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