その涙も俺のもの

始まり

あまりに幸せすぎた日々が続いて、私は有頂天でいた。



「…あれ?」



とある日、学校に行ってみると上履きが靴箱から忽然と姿を消していた。



「ん?おっかしーな?持ち帰ってないハズなんだけど…」


辺りをキョロキョロと見回していると、どんっと肩に衝撃を感じた。



「ちゃんと見て歩けよ」



―えっ?


それは先輩達。

そして不自然なことに気づく。



それは…みんなの視線。


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