闇のプリンス ~オオカミと死の女神~《休載中》
今日は暖炉のある温かい部屋で、久しぶりに家族団欒の時間を過ごす事になった。



「久々の我が家っていいわね~! やっぱり落ち着くわ 」



紅茶のマグカップを持って、お母さんがしみじみと辺りを見渡した。



「よく言うよ。すぐ行っちゃったくせに。結局ここには何日いたの? 」



お姉ちゃんが目を細めて口を尖らせる。



「うーん、1週間いたかしら 」



みんなの明るい笑い声が、静かだった部屋に響く。


やっぱり家族は全員揃わないと、本当の幸せは実感できない。


今お父さんとお母さんは、仕事の都合で少し離れた会社の寮で生活している。


仕事が一段落した事もあって、何ヶ月かぶりに一時帰宅をする事が出来た。



「2人とも、最近学校はどうだ。楽しくやっているか? 」



「まあまあかな。初めに比べたらね 」



そう眉を上げると、お姉ちゃんはアップルパイにフォークを刺した。



「私は…… 」


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