運命の初恋愛
#00 【プロローグ】


『自分が誰なのか――――……』



人が生きていく中で必要とする、


「知識」「感情」「言葉」


全ての記憶を失ってしまったあなたに、



きっと……



出会った瞬間から、恋をしていたんだと思う。



でもね……


あなたがいなくなった日、嫌でも思い知らされた。



「手の届かない人」

「実らない恋」



なにより、


「帰るべき環境(ばしょ)」

がある人なんだって……



それでも――…

私には記憶がある。



たったの3週間だったけど、

あなたと過ごした大切な思い出――。



神様――…


私の恋に、未来はありますか――?






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