運命の初恋愛
#26 【道】
「あんたっ、ジュヨンと噂になった女でしょ!?」


ショートカットの女のコが、手を振り上げる。



次の瞬間。

パシッ――。

頬に衝撃が走った。



一瞬、何が起こったのか分からなかった。



「――っ…」

何でっ?
私、呆然と立ちつくす。



「許さないからっ」


そう怒鳴った女のコの顔を見上げる。
あまりにも、さっきと印象が違う。


本当に同一人物?


殴られた理由は、すぐに分かった。




「どうやってジュヨンに近づいたかは知らないけど、邪魔なんだよね」


「デマだったとは言え、ジュヨンと噂になる位だから、どんな美人かと思ったら……。この程度? 笑っちゃう」


「私達は、ユ・ジナだから認めてるのっ。あんたみたいなブスとジュヨンじゃ釣り合わないんだよ!」


周りにいた女のコ達が、口々にそう騒ぎ始めたから。


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