運命の初恋愛
#30 【過去との繋がり】
「あの……ありがとうございました。カムサハムニダ」

私の家に着いた。


「(どういたしまして。またね)」

「はい」


私とジュヨンさんは、また会う約束をして、この日は別れた。



また……か――。

また次があるのが、嬉しい。
「サヨナラ」しか、私達にはなかったから――…




心が弾んだまま、私は家の中へ。



「ただいま」

――あ。
お父さんも帰ってきてる。


「羽那、お帰り。ちょっと、こっちへいらっしゃい」

お母さんに呼ばれて、居間に向かう。



「なぁに?」

私が行くと、ソファーにお父さんも座っていた。



「羽那、一つだけ聞く。今まで誰と一緒だったんだ?」

お父さんが、切り出した。


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