運命の初恋愛
「あれ、ジュヨンさんじゃない?」

「そうだよ、きっと」

「こうして見ると、カッコイイかもー☆」


ミーハーな声が聞こえてきて、ピアノの方に目を向ける。



「…………いた」


黒のスーツに身を包んだ、ジュヨンさんを発見。



だけど……。



「あれ?」

「隣にいるのは、誰?」

「うーん、誰だろ」


その話し声と同時に、私の目にも入ってきた。



ジュヨンさんの横で微笑んでいる、やけに親しげな女性。



白のワンピース。
サラサラ、風になびく長い髪。
色白の肌。
大きな瞳。


キレイな……人。



「知らないの?」

「何が?」

「あの人、『ユ・ジナ』って言って、ジュヨン氏の婚約者らしいよ」



え!!
婚約者――――!?


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