One More Chance



「…はぁ」




ため息ばかり出る。






部活にも集中できずにいた。



「ふふ。スキアリ!」





「えっ?」




「面!!」






「一本!!」






あ…そっか。
今試合の練習中だった。


休憩に入り
外の階段で休んでいると
「何ため息なんかついて。スキだらけよ!!だから私に負けるのよ!」





「なんだ……夏美かぁ……
…はぁ…。
わりぃ!俺帰るわ…」




「えっ…ちょっと!!」





俺は道場を出た。
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