星にキス。




…… ファミレス?


ニッと、口角を上げる。


「ハルのおごり?」


「そんなわけ無いでしょー!」


二人で顔を見合わせる。


「「ハハハッ!」」


なんか、ハルのおかげでやっと、笑った気がした。


「ハル、ありがとう」


「んー? なーにがー?」


「内緒ーっっ」


ウジウジしたって変わらない。


今はハルが言うように、あたしは休む時なのかも知れない。

だったら、ゆっくり休んでまた頑張ろう。


カバンを机に置き、窓から空を見上げる。


青く澄み渡る、青空。


1週間後。 あたしは笑っているだろうか? それとも泣いているだろうか?


どちらにしても、昨日の受験は後悔していない。




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