星にキス。

*心理。【talk about course and him】





「あーあ、つまらないのー。 ナツに彼氏が出来たらその経由であたしも紹介してもらおうって思っていたのに」


ハルの狙いはそこだったのか。

あたしと翔ちゃんが会えば、翔ちゃんの友達を紹介してもらえるかも――― そんな考えにたどり着いたのか。


「ハル、うちら一応こんなんでも“受験生”なんだから、彼氏のことより勉強しようよ」


そうだ、仮にもあたしたちは“受験生”

推薦、一般入試に関わらず勉強は大切なわけで。


「それが昨日、あたしに“化学の宿題見せて”って言ってきた人のセリフー?」


「それとこれとは話は、違いますー」


「でもさっ―――」


ハルがやや、声色を変えてあたしに尋ねる。


「ナツは進路、どーするわけ? なにげに看護コースを選択して…… 授業受けているけど……。 本当に、医療大学に進むの? それとも教職系?」


「…… 正直、迷っている」


ハルに流されたわけじゃない。

2年に進級する際、将来に向けてコース選択があった。

文系コース、幼児教育コース、医療コース。

あたしは迷わず、医療コースを選択。


「“養護教諭”になりたいかって言われたら――― はっきり出来ない」




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