星にキス。
「A判定ねー。 根っからの理数人間のナツが文系の姉妹校に行ってどうするの?」
――― ん?
“根っからの理数人間”
あたしってそんなに“理数人間”なんだろうか?
「そうでしょう? 化学なんて、毎回平均以上で数学なんて、毎回上位20位以内。 数学だけなら100点だってあるじゃん」
「数学と化学を強調してない?」
「でも、英語や国語は丸っきりダメじゃん」
「……」
間違っていないから…… 何も言い返すことが出来ない。 それはそれで、悔しい。
姉妹校は文系大学。 国際関係、英語など…… 語学に優れている大学と短大である。
「姉妹校なんて進んでも…… ナツは苦労するよ?」
これはきっとハルの“忠告”だろう。
英語が苦手なあたしが、語学が優れている大学に通ったって…… 毎日の充実しないと思う。 …… でも。