星にキス。




「ごめんね、ハル? 待った?」


戻ってみたら、ハルはもうかき氷を食べ終えてノートや問題集を広げていた。


元は、ファミレスでかき氷を食べる予定だった。

でも、日が長い今。 ちょっと勉強してから帰ることにした。


「電話、終わったんだ。 お疲れーっ」


何も知らない、ハルがクシャッと笑う。


その笑みに答えるように、あたしも笑って、ハルの向かいに座る。


「さーて、ナツ。 早くかき氷、食べちゃってよ! 早く、勉強しようよ」


「うん、あと少しだから……」


パパパッと食べ、あたしもノートと問題集を広げる。


翔ちゃんのことは、家に帰って、お母さんに相談してみよう。 …… その方が、いいかもしれない。




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