涙飴
「で?」


『実は、大地の事好きなんだ』
は唐突すぎる気がする。
雰囲気も何もないし、取り敢えず何か話題……

話題…話題……


「今日華耶と一緒に来たんだって?」


一番最初に思い付いた話題がこれ。

自分で地雷を踏むなんて、馬鹿にも程がある。


「……聞かれちゃまずい話って、これ?」


「違うけど……何となく!」


もっとしっかり計画してから会いに行けば良かった、と今更ながら後悔した。


「一緒に来たよ。
何か九條がマネージャーの事で分からない事がいっぱいあるからって言われて……」


はい?

待って…まさか……


「華耶から言ってきたの?」


「うん。そうだけど?」


ここまで来ると、華耶の事を本当に信用していいのか分からなくなって来た。
もしかしたら、一つの可能性としてだけど、華耶大地の事を好きなのではないだろうか。
そんな考えが頭をよぎる。


「で……聞かれちゃまずい話は?」


大地に言われて、ここへ来た本来の目的を思い出す。

今日こそは、告白するんだ。


「あのさ……あたし…ずっと大地の事……」
< 28 / 268 >

この作品をシェア

pagetop