甘い疑惑の王子様


廊下を抜けて
階段を掛け下りた。



急がないとっ!!
今日はなんと言っても大事な日。



楽しそうに友達と帰って行く同級生の隣を次々と追い越す。



「おっ!真奈美~」


飛んできた声の方向に目線をやった。


花を抱えるように
両側に女の子の肩を抱いた
シンちゃんが居た。



『相変わらずハーレムだね』

「いや~。急ぎ?」


女の子達と一緒に
私の方に向かって来る。



< 3 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop