甘い疑惑の王子様

Daily life always




あの日から
気付けば三週間がたっていた。



「真奈美!」

廊下でボンヤリとしていたら
由利ちゃんが遠くから走って来た。


『どうしたの?』


「いや、また何かあったら嫌だなと思って戻ってきた」



――あの日
結局家に帰った私は

何も言わずに学校から居なくなった事を思い出すまで時間がかかった。


そして由利ちゃんから連絡をもらい
やっと思い出した。


放課後、鞄を届けに来た由利ちゃんには
全てを話した。



『そんな心配しなくても、もう大丈夫だよ』


「油断は禁物!女は怖いんだからっ」


でも、あれから何もないよ…

だってシンちゃんと
あまり喋ってないし……



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