俺はお前だけの王子さま
ピ―――――…!





同時になった集合の笛の音




「…整列かな?じゃあまた後でね」


徳井くんはニッコリ微笑んでから私に背を向けた。



そして思い出したように
振り向くと私に言った。


「そういえば俺、王子が桂先生に頭下げるのは予想外だったな」



集合を始める生徒たちの中で


私はしばらく動けなかった。




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