俺はお前だけの王子さま
「お客様どうかされましたか?」

ふとスチュワーデスの声がした


いつの間にかぼんやりしていた


「…………」


くそ

嫌なことを思い出した…。


俺は座席に向かって狭い通過を歩き出した。





また同じ相手とか…


なんか俺たち運命あんのか?


あんな経験は
俺もヒロキももう二度と味わいたくねぇ。




座席まで戻ると
俺はヒロキの肩に手を置いた。


「ヒロキそろそろ戻れよ」


「お~…て春馬、どうかした?」


「別に…」


ヒロキと入れ替わりに座席に座る俺。


まじ狭いし…

イラつく



「大丈夫?」


そんな俺に声をかける渡瀬。


「大丈夫じゃね―。まじ狭すぎ。足入らねぇ」


「そう?足が長いんだね」


「………」


おちょくってんのか?


隣を見ると
渡瀬は笑っていた。





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