俺はお前だけの王子さま
そんな俺にヒロキは首を傾げる。


「あのなぁ…俺らは付き合ってんだぜ?なら普通じゃん?」


「はぁ?」


「妬く位なら春馬も愛子ちゃんにぶつかれよ。」


「………」


いつになく真面目なヒロキの鋭い視線。



そこで売店の順番が回ってきた。


ヒロキは焼きそばやフランクフルトを適当に注文した。









俺たちはビニール袋を受け取ると売店を後にした。


砂が足の指に絡まる。

そんな事すらウザい。



歩きながらヒロキは
さっきの続きを話し出す。


「それに俺、愛子ちゃんと大事な話したいんだよね。」


「…あ?」


大事な話…?



俺がヒロキを見ると
ヒロキはもういつものヒロキに戻っていた。


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