俺はお前だけの王子さま
「春馬ほとんど使ってないから綺麗なんじゃん?どうせサイズもう合わないんだし渡瀬さんにあげたら?」


「え?そんな悪いよ!」


ヒロキの提案に戸惑う渡瀬。


確かに俺が持ってたって
もう意味がねぇし


「やってもいいけど…」

「えっ?」


渡瀬が目を丸くして
また俺を見た。


「うそ…ほんとに?」


たかだかスパイクぐらいで

宝くじが当たったみたいな顔


「弟、足サイズは?」

「…23.5」



そんなもん…だったっけ?


「いいぜ…お前にやるよ。」


俺のぶっきらぼうな言葉に
渡瀬は両手で口元を押さえた。


「…ありがとう」



そのあとも

渡瀬は何回もありがとうと言った。





マジで意味わかんねぇ…


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