俺はお前だけの王子さま
親父との話を終えた俺は部屋に戻った。


ソファーに腰をかけて適当に置いてあった漫画を開く。


パラパラとページをめくりながら

頭の中ではさっきの親父の話がリピートされていた。


「…………」


今日は両親の帰国で家庭教もない。


俺は携帯を手にすると
渡瀬にメールをしていた。


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TO:渡瀬

今日、会える?


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送信…。


「………」


送ってからため息が出た。


アメリカの話が出た時

思い浮かんだのは渡瀬だった…


あと1年半も先の話なのに…


なに焦ってんだ?


数分してから返事がきた。


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TO:王子くん

大丈夫だよ(#^-^#)

どこか行く?

ちなみに今、家で課題してたんだけど…

難しい(;ω;)

王子くん、よくこんなの全部済ませたね

すごいなぁ。。。


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