俺はお前だけの王子さま

結婚式


そして月日は流れ――…




















3月、吉日


いよいよ今日は加奈子と水梨くんの結婚式だ。




天気は予報通り、朝から快晴


薄いピンクのパーティードレスに身を包んだ私は朝からソワソワ落ち着かなかった。


だって大好きな加奈子とヒロキくんの結婚式に加えて


王子くんにまで逢えるんだ。


10年分のイベントが一気に詰まったみたいな心境でホテルの会場へ向かう。


休日なので会場まではお父さんが車で送ってくれた。


かなり早めに来てしまった控え室。


控え室にはまだだれも来ていなかった。


静かな控え室にはジュースが置いてあるがとても飲む気分にはなれなかった。


とにかく色んなことで緊張しすぎて心臓が壊れてしまいそう。


控え室に座っていられず入り口でソワソワしていると


親族控え室に入っていく加奈子の両親とお兄さんを見つけた。


何度か遊びに行った事のある加奈子の家。


加奈子のお母さんは私を見ると笑顔でこちらへ挨拶に来てくれた。


すでに感動で少し目が潤みがちな加奈子のお母さん。


そんなお母さんと話していると私まで早くも泣きそうになってしまった。


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