キミといたくて ~YUI~

出入口から離れ、廊下の窓際にもたれる。

あたしは亜矢ちゃんが出てくるまでの間、この1ヶ月間を振り返っていた。

“あの子たちとケンカでもしたの?”

真由美がいなかったら、あたしはきっと、この1ヶ月、学校に来るのも苦痛に感じていたはず。

“じゃあ、ストラップは3人のおそろだね!”

あの子は別のグループだったあたしを、すんなり受け入れてくれた。

そばにいてくれたから、あたしはひとりにならずに済んだ。
< 92 / 109 >

この作品をシェア

pagetop