過去の秘箱


それから後に、叔母ちゃんは又、家にやって来た。


お父さんと二人で話し合いたいので、私と詩織は部屋で待っているようにと言われた。


何時間後…私の部屋に叔母ちゃんがやって来て……お父さんが承諾したらしい。


詩織は……そんな事、快く理解出来る筈がなかった。


驚き…怒り…泣き…叫び…拗ね…私の事をそれからずっと無視するようになった。


家を出て行くまでに、詩織に家事を教えたかった……のに、詩織は一向に聞く耳持たず、反抗的な態度をとるようになっていった。



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